奈良県北部・滋賀県南部 ルリ&ミドリセンチの旅


ミドリセンチ宴泣潟Zンチ

<序章>

午前9:00待ち合わせ場所に着いたが、誰の姿も無い。10分ほど待っても誰も来ない。
それもそのはずである。待ち合わせは9:30分なのに、勝手に勘違いして僕だけ30分早く来てしまったのである。
9:20分になり、ようやくながみねさん到着。その五分後にSさんが到着し、予想通り2分ほど遅れてみねやまさん到着。
今日はいつもの採集トリオにSさんが加わってカルテットで採集なのである。

<某公園にて>

本日の最初の目標はあの金属的な青い輝きがなんとも言えないルリセンチコガネである。
ちなみに、ルリセンチコガネとは漢字で瑠璃雪隠金亀子と書く。雪隠とは昔で言うトイレ、すなわちこの虫は動物の糞を食う「糞虫」なのである。
と言うわけで奈良県の鹿の聖地・某公園に行ってきた。
道中は雑談して過ごし、目的地に着いたので電車を降りる。んで歩くこと約10分。ようやく着いたので早速散策。
が・・・・。
何もいない。昔みねやまさんがルリセンチを採ったという落ち葉の山をがさがさやっていたが、ながみねさんが上翅の破片を見付けただけだった。 そのうち、外国人を含む数人のグループが近づいてきて、日本人の方が「何を探してるんですか」的な感じで聞いてきた。
ながみねさんが「ムシです」と答えると、「マッシュルーム?」とか何とか言ってた外国人の方に、
「クリケット」と説明していた。違う!!ムシはバグ(bug)だ、クリケットはコオロギだ!!
   結局この場所では生体は出なかったので、場所を移動。
しばらく探してもやはり見つからなかったそのとき。
ながみねさんが「いたーーーー」って感じで叫んだ。そのときは木立に隠れて姿が見えなかったのだが、
声を頼りに進む。汗が目に入ったので拭こうと思って眼鏡を外すと、ぼやけた視界に濃い水色が映った。
あわてて眼鏡をかけ直すと、鹿の糞を引っ張る小さな虫がいる。その正体を確かめたとき、思わず
「キタ―――――(゜∀゜)―――――」と叫んだ。 そのうちに皆、「あっちでもキタ――(゜∀゜)――」「こっちでもキタ―(゜∀゜)―」と言う感じになり、
あっという間に七匹採集。ながみねさんなんかは30匹近く採っていた。
そうこうしてる間に昼飯時になり、マク●ナ●ドで飯を食った。


<滋賀県南部某所にて>

次の狙いはミドリセンチである。
これはルリセンチと同じく超美麗種(と僕は考えている)なのだが、前者より珍品である。
さて、某公園から電車に乗り目的の駅へ。そこからはタクシーで目的地に行く。
コレが長かった。約30分も乗ったんだから。となると、タクシー代も安いわけが無い。
コレで採れなければ損だ、と意気込んでいくと・・・
ながみねさんがいきなりそれらしいものを捕獲。しかし、そいつは普通のセンチコガネであると判明。
そんな時、みねやまさんが「自分で糞トラップを仕掛けるとすぐに飛んでくるそうです」とか言ってた。
エッ!!それってもしかしてアレをするってこと!?当然誰もやりたがらなかった。
が・・。
一人、プライドを捨てかけている人がいた。
さすがに僕は、そこまでする気にはならず、別の方法で探していた。
突然、「いたっっっっ!」とながみねさんが声を上げ、何かを捕まえようとするようにネットを振り回す。
ミドリセンチが飛んでいたのだという。
早速、僕もSさんにネットを借りて(僕のネットはながみねさんに強奪され貸していた)狙う。
やがてながみねさんが一匹ゲットしたが僕はまだ採れず。
そのとき。ぶ〜ん、と羽音がして、すかさずながみね・みねやま両君が追いかける。
あれは僕には採れないなとか考えていたら、二人の背後にもう一匹現れ、僕の方に飛んできた。
すかさず叩き落して拾う。ミドリセンチを初めてゲットした。感動。
その後みねやまさんも二匹採り、僕も追加個体をゲット。

<終章>

〜採集結果〜
・ルリセンチ七頭
・ミドリセンチ二頭






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