オサムシ雑記
オサムシ雑記



管理人のオサムシに関する歴史


◆オサムシを始めたきっかけ◆
現在の中学校に入学して数ヶ月、僕は生物部に所属しているただの「虫好き少年」だった。
特に「これを採りたい」という情熱もなかったが、夏休み頃に当時高2だったながみねさんに「お前オサムシやってみろ」と言われ、少し調べてみる気になった。
実際僕はオサムシの事を全くと言っていいほど知らなくて、割と熱心に勉強したように思う。
沢山の知識を詰め込むと不思議なもので、実践に移してみたくなった。
丁度その頃生物部で「夜間部錬」の話があり、試しにいくつかベイトトラップを掛けてみた。
翌朝は一番に起きてすぐに前日のトラップの回収に赴いた。
コップの埋め方が下手だったが、それでもコップの中で動く黒いオサムシを見た時の興奮は今でも覚えている。
このマヤサンオサムシが記念すべき僕が初めてであったオサムシだった。

◆オサムシの主な採集方法◆
オサムシの採集方法は大きく分けて二つある。
『ベイトトラップ』と『オサ堀』である。

●ベイトトラップとは?
ピットフォールトラップ、オサトラetcの別称があり、専ら春〜初秋にかけてのオサムシの採集方法である。
「ベイト」とは「餌」という意味で、このトラップは日中に仕掛けて翌日回収するというものである。
更に、虫によってベイトの好みが違うので、何か入れれば虫が採集できるわけではない。

▲オサムシが好むベイト(エサ)
カルピス、梅干し、サナギ粉など
カルピスは原液(スーパーで普通に買える)を半分に薄めたものがよい。
濃度が高すぎるとオサムシが足を絡め取られて溺死する。
サナギ粉は釣り具屋に行けば置いてあり、安く買える。
※これらのベイトは鹿や猪などの獣も好むので、被害縮小のために市販の一味唐辛子を使用すると良い。

▲トラップの形状
下の図のとおり。

コップを地面スレスレまで埋め、小型のオサムシやゴミムシが入れるようにする。
大雨でもコップが溢れないように穴をあけておく。

▲掛ける場所
基本的に杉の植林でもオサムシは生息しているので、場所は厳しく限定する必要はない。
が、河川敷や草原にしか生息しないオサムシもいるので、狙う種の生態をよく調べたほうがよい。
目的の種が希少種なら、トラップの数を増やせば良い。
※欲しくもないオサムシは逃がせば、環境へのダメージが少なくなる。

●オサ堀とは?
ベイトトラップとは正反対で、冬〜初春にかけてのオサムシの採集方法。
山に入って、良さそうな崖を崩せば、冬眠しているオサムシがたまに顔を出す。
が、労力の割に報われない場合が多々あるので、確実に採りたい場合はベイトトラップの時期まで待ったほうがよい。

▲良い崖と悪い崖
まず湿り気を帯びていること。
乾燥してカサカサの崖にはあまりオサムシが入らない。
南向きの崖は乾燥しているからダメ、と言われがちであるが、実際は南向きでも湿ってさえいればオサムシは潜る。
逆に、北向きでも乾燥している場合はあまり入らない。
※目安としては、ムカデが多く出てくる崖を探せば良い。
このような場所で冬眠している。(下)


▲どこを崩すか
先に述べた「良い崖」の上部を崩せばよい。
ただし、出てきても気付かずに鍬やスコップを振り下ろしてしまう事があるので細心の注意が必要である。

▲装備
まず崩すための道具。
僕はこのような分解できる手鍬を用いているが、百均のスコップでも申し分ない。


分解したところ。
このスコップや手鍬はベイトトラップを埋める際にも非常に役に立つ。
近くにあるホームセンターやハンズで買えるはず。
続いて軍手。
長時間手鍬やスコップを握って振り回していると確実にマメができる。
ひどい場合はそれが破れて出血するので、持っていって損はない。

その他は毒瓶やルアーケースなど、必要に応じて準備をすればよい。


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